2022/4/22 WBSを録画して文字起こしし、要点をピックアップしました。
"ミスター円"こと、元財務官 榊原英資氏へのインタビュー
1990年代後半、円安で1ドル146.47円を付けた頃に為替介入を指揮されていた方です。
Q 今、為替介入の可能性は
A 為替介入についてはアメリカは賛成しない。今のドル高が望ましいと思っている。
Q ドル安になると輸入物価が上がり、アメリカ国内でインフレになりますね。
A ドル高であればインフレ対策にもなる。アメリカは望んでいる。
今の円安は1990年代後半の円安とは違う。
アメリカの金融引き締めは今後も続く。日本の金融緩和も続く。
だから円安がある程度加速するのは仕方ない。140円、150円になると。
金融政策の違いで円安になっている。「日本売り」の円安ではないので過度に心配する必要はない。
Q もし榊原さんが財務官なら
A あまり心配しない
円安をストップするためには利上げが必要。今日本は景気回復局面に入り、デフレも大体収束したような状況
来年末ぐらいには利上げをできるような環境になる可能性はある。
黒田総裁の在任中は利上げはない。円安は続く。
「ミスター円」未公開ロングインタビューはテレ東BIZで公開中!
原田解説キャスター
円買い介入の可能性は?
・日米の金利差が拡大し、円を売って金利の高いドルを買い求めている状況で、日本だけ円安を止めたいというのは虫が良すぎる(ので、可能性はない)
・現在外国為替市場の円の取引高は1兆ドル/日
それに対し、介入するための日銀の外貨準備は1兆3000億ドルしかないので、介入しても売り浴びせられる。
◎日本が利上げできる環境を待つしかない
それと、アメリカの物価高が止まる、あるいは金利上昇が止まることがありうる。
年後半にかけてアメリカの景気が減速してくれば相場が反転するきっかけになる。
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ということです。
円安はこのまま進むようなので、今円転している場合ではないですね。
さらにドルを買っておこうかしら?